なぜ虹は七色なのか?海外では2色の国も!ニュートンが定めた驚きの真相

なぜ虹は七色なのか?海外では2色の国も!ニュートンが定めた驚きの真相

なぜ虹は七色なのか?海外では2色の国も!ニュートンが定めた驚きの真相の真相について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

光の分散によってスペクトルが広がる仕組みは解明されましたが、それ自体は連続的なグラデーションであり、どこからどこまでが一つの色という物理的な境界線はありません。では、なぜ「7」という数字が世界標準のように広まったのでしょうか。その真相を辿ると、近代物理学の父であるアイザック・ニュートンが虹を7色にした理由に行き着きます。

1666年、イギリスのペスト大流行に伴いケンブリッジ大学を離れていた青年ニュートンは、暗室に差し込む太陽光をガラスのプリズムに通す実験を行いました。これが名著『光学』(Opticks、1704年刊)へと結実するプリズム実験と色彩の科学の幕開けです。光をプリズムに通して現れたスペクトルを観察したニュートンですが、当初の実験ノートには「赤、黄、緑、青、紫」の5色しか記録されていませんでした。

その後、ニュートンはあえて「橙(オレンジ)」と「藍(インディゴ)」の2色を付け加え、虹を七色と再定義しました。その背景には、音階(ドレミ)と虹の7色の関係性に対する強い執着がありました。万有引力の法則を発見した合理主義者という一般的なイメージとは裏腹に、当時のニュートンは錬金術や神学、古代ギリシャのピタゴラス学派が唱えた「宇宙の調和論」に深く傾倒していました。

音楽において、オクターブは「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の7音階で循環し、心地よい調和を生み出します。ニュートンは「神が創造したこの世界において、光の法則と音楽の法則が調和していないはずがない」と確信し、光のスペクトルの幅を音楽の音程の比率(全音と半音の関係)に強引に当てはめました。さらに当時のヨーロッパでは「7」は太陽系の7惑星(当時知られていた惑星数)、創世記の7日間、錬金術の7金属を表す聖なる完全数でした。つまり、虹が七色になった決定打は純粋な物理的観測結果ではなく、ニュートンの神学的美学と音楽理論の融合だったのです。

小林 直樹
Author

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。