数値上は決して高カロリーとは言えないTKGが、なぜ「太りやすいメニュー」の筆頭に挙げられてしまうのでしょうか。その背景には、食事の摂取メカニズムと食べ方に起因する3つの盲点が存在します。
最大の要因は「圧倒的な咀嚼回数の少なさ」です。卵の滑らかな舌触りによって、白米をほとんど噛まずに喉越しで流し込んでしまう人が後を絶ちません。よく噛まずに早食いすると、満腹中枢が刺激される前に胃袋へ収まってしまい、脳が満足感を得られず「もう一杯おかわりしたい」という衝動を引き起こします。さらに、噛まない早食いは食後血糖値の急激な上昇(血糖値スパイク)を招き、余剰な糖を脂肪として蓄積させるインスリンの大量分泌を促してしまうのです。
もう一つの落とし穴が「無意識の増量」です。茶碗にこんもりと大盛り(200g〜250g)にしてしまえば、それだけでご飯の熱量は300〜400kcalへと跳ね上がります。また、味付けで醤油をドバドバとかけてしまうと、塩分過多によるむくみを引き起こし、見た目の体重増加や血圧上昇の引き金にもなります。太る直接の引き金は卵そのものではなく、ご飯の盛り加減と流し込む食べ方にあったと言えます。