雇用システムそのものも大きな曲がり角を迎えている。激変の震源地となっているのが、リクルートホールディングスをはじめとする人材マネジメント産業の巨人たちだ。かつての「就職情報誌」から始まったマッチングビジネスは、いまや高度なアルゴリズムとスキルデータが支配する世界へと変貌を遂げた。
企業が求めるのは「何でも屋のジェネラリスト」ではない。特定のプロジェクトを即座に動かせる「ピンポイントの専門性」だ。人材プラットフォームは求職者の職務経歴を細分化し、AIが適性を瞬時にスコアリングする。年功序列の階段を一段ずつ上る時代は完全に終わった。システムに選ばれる側にとどまるか、自らの市場価値を操る側に回るか。仲介業者が主導する市場の再編は容赦がない。