2026年、予防医学の現場では「糖毒性(グルコース・トキシシティ)」への危機感がかつてない高まりを見せている。糖分を過剰摂取した直後、血中のブドウ糖濃度は垂直立ち上がりの急上昇を見せ、これに対抗して膵臓から大量のインスリンが放出される。この激しい乱高下こそが「血糖値スパイク」だ。
ジェットコースターのような急降下に見舞われた脳は、エネルギー不足と誤認して強い飢餓感やイライラを誘発する。この負のループが血管壁を酸化させ、微細な傷を量産していく。近年の臨床データによれば、食後わずか1時間の血糖値急上昇が、長期的には心筋梗塞や脳梗塞のリスクを跳ね上げることが分かってきた。