大仏殿の内部に入った人々が息を呑むのは、本尊の大きさだけではない。本尊を取り囲む左右と背面の三方の壁には、びっしりと小仏が納められた格子状の厨子(ずし)が幾重にも積み上げられている。その数、合計1,281体。さらに大仏の脇には脇侍仏や羅漢像が整然と立ち並ぶ。
整然とした幾何学的な配置と、どこまでも続く仏像の壁。この光景が近年、InstagramやYouTubeなどのソーシャルメディアを通じて世界中に拡散された。「まるでSF映画のワンシーン」「現実とは思えないサイバーパンクな寺院」といった反響が相次ぎ、カメラやスマートフォンを手にしたクリエイターたちがこぞって現地を訪れる契機となった。光の射し込む角度によって石仏の影が刻一刻と表情を変える様は、まさに息を呑む芸術体験といえる。