結婚後の阿川佐和子は、プライベートの充実と比例するかのように、放送・映像メディア産業において一層の輝きを放っていった。
代表番組となったTBSテレビ系列のトークバラエティ『サワコの朝』では、ゲストの心の奥底に眠る本音を巧みに引き出し、土曜の朝の顔として不動の地位を築いた。さらに、TBS日曜劇場の大ヒットドラマ『陸王』では、足袋製造会社の縫製課リーダー役を熱演。本業の女優顔負けの泥臭く情熱的な演技が高く評価され、エランドール賞新人賞を歴代最年長で受賞するという快挙を成し遂げた。
現在でもそれらの名作・名演はTVerやAmazon Prime Videoなどの動画配信プラットフォームで広く親しまれ、新たな世代のファンを獲得している。家庭という強固な後方支援を得たことで、彼女の表現力はより自由で、奥行きのあるものへと昇華した。