国の名勝天然記念物に指定されている厳美渓で、唯一無二の存在感を放つのが郭公屋です。明治40年(1907年)創業という老舗で、名物の「郭公だんご」は初代店主が渓谷の対岸にいる観光客へ団子を届けるために考案したアイデアから始まりました。
磐井川を挟んだ対岸の東屋(あずまや)と店舗の間にワイヤーロープを張り、滑車を取り付けた竹カゴを往復させるユニークな提供スタイルは、いつしか「空飛ぶ団子」として日本全国に知れ渡る名物となりました。飛んでくる団子は、「あんこ(こし餡)」「ごま(黒ごま)」「みたらし(正油)」の定番3種類が1箱に収められており、毎朝手作業でつかれる柔らかな餅と風味豊かなタレの相性は抜群です。
厳美渓の雄大な自然を借景に、ロープウェイで運ばれてくるエンターテインメント性と昔ながらの素朴な味わいが融合した、一関観光では外せない定番スポットです。