人間は社会的動物であり、集団の中での自分の価値を確認せずにはいられません。たとえ相手の言葉が100%の本音ではないと頭で理解していても、心がそれを拒絶するのは困難です。お世辞は、脳にとっての「甘いデザート」のようなものです。
心理学ではこれを「社会的報酬への依存」と呼びます。特に自己肯定感が低下している時ほど、この罠にかかりやすくなります。他者からの評価という一時的な栄養剤を求めるあまり、自分のキャパシティを超えた要求に対して「イエス」と言ってしまう。その結果、気がつけば自分が登るべきではない高い木の上に取り残されているのです。