彼の名を日本中に轟かせた最大の契機は、間違いなく『仮面ライダーディケイド』における海東大樹/仮面ライダーディエンド役だろう。お宝を求めて異世界を渡り歩くトリックスター。冷徹さと無邪気さが同居する妖しい微笑みは、日曜朝のお茶の間に強烈なインパクトを刻み込んだ。
この作品を語る上で欠かせないのが、主人公・門矢士/仮面ライダーディケイドを演じた井上正大との盟友関係だ。カメラの前で火花を散らしたライバル同士は、現場を離れれば互いの表現論をぶつけ合う戦友となった。シリーズ終了後も二人が生み出す独特のグルーヴ感は健在で、共演企画やイベントでの軽妙な掛け合いは、長年追い続けるファンにとって至福の瞬間であり続けている。特撮テレビドラマの枠を超えた二人の絆は、平成・令和の特撮史における特筆すべきハイライトだ。