「big guy」の用法は、大人の男性同士の挨拶にとどまりません。文脈によってまったく異なる3つの側面を持っています。
1つ目は、「組織の大物・権力者」を指すビジネスや政治の文脈です。「The big guy gets a ten percent cut.(大物が10%の分け前を取る)」といった使われ方では、裏で糸を引くボスや最高権力者を指す比喩として機能します。ニュース報道やサスペンス作品でも頻出する表現です。
2つ目は、小さな男の子に対する愛情表現です。父親や親戚、近所の大人が男の子に対して「How's it going, big guy?(ボク、元気にしてるかい?)」と声をかける場面が日常的に見られます。小さな子どもを「もう一人前のお兄ちゃんだね」と誇らしく立ててあげる、温かい励ましのニュアンスが含まれています。
3つ目は、親しい友人同士におけるユーモラスな逆張り(アイロニー)です。特別大柄ではない小柄な男性や痩せ型の友人に対して、あえて「big guy」と呼ぶことで、気心の知れた間柄ならではのジョークとして場を和ませる効果を生み出します。