ホームグラウンドである明治神宮野球場。ここで展開されるスケッチブックを使った「フリップ芸」は、つば九郎の代名詞だ。タイムリーな時事ネタ、球界のタブー、さらには自軍の監督や選手への愛あるイジりまで、言葉を発しないマスコットがペン一本でスタジアムを爆笑の渦に巻き込む。
しゃべらないからこそ際立つ、毒とユーモアの絶妙な配合。球場に詰めかけた大勢のファンは、彼のフリップが掲げられるたびに息をのむ。単なる応援キャラクターの枠を完全に踏み越えたその独自の立ち位置は、試合の展開と同じくらい観客を引きつける魅力となっている。