靴の中で発生するあの刺すような悪臭の正体は一体何なのか。国家資格を持つ臭気判定士に取材を試みると、衝撃的な事実が明らかになった。人の足底は1日にコップ1杯分もの汗をかくと言われており、靴の中は高温多湿な密閉空間と化す。この環境下で皮膚の常在菌が汗や皮脂を分解する際に発生させる主原因物質こそが「イソ吉草酸」だ。
イソ吉草酸は非常に強力な悪臭を放ち、少量でも靴のインソールやライニングにしつこく付着する。臭気判定士によれば、雑菌が増殖する初期段階で手を打たなければ、靴そのものを廃棄せざるを得ない事態に陥るという。つまり、ニオイが表面化してから焦るのではなく、雑菌の繁殖そのものを抑え込む先手必勝のデイリーケアが不可欠なのだ。