今シーズンの大きな見どころの一つが、高卒数年目の若手スラッガーたちによる目覚ましい飛躍だ。かつては経験がものを言うとされたプロの世界で、彼らは物怖じすることなく鋭いスイングを繰り出し、球場の夜空へアーチを描き続けている。
データを見ても、20代前半の打者による本塁打数や打点がリーグの上位を占める割合は過去最高レベルに達した。ベテラン投手の巧みな変化球にも柔軟に対応し、ファールで粘った末に甘い球を仕留める打席での落ち着きは、到底新人離れしている。長年チームを支えてきた看板選手たちも指をくわえて見ているわけではなく、この熾烈なポジション争いがチーム全体の底上げにつながっている。