オホーツクの最大の強みは、皮肉にも冬の厳しさと表裏一体である「夏の冷涼な気候」にある。近年の地球沸騰化によって本州の夏が連日40度近い猛暑に見舞われるなか、最高気温が25度前後に留まる網走や北見の天然芝グラウンドは、プロクラブにとって垂涎のオアシスとなった。
JリーグやWEリーグのトップチームを誘致するだけでなく、地元協会はキャンプ協定の中に必ず「プロによる地元ジュニアへの直接指導」と「地元指導者向けの実践クリニック」を組み込んだ。国内最高峰の戦術眼とプロフェッショナリズムが、毎年夏、ダイレクトに子どもたちへと注ぎ込まれる。資金力で本州の大都市クラブに敵わなくとも、トップレベルの空気を肌で感じる機会において、オホーツクの育成環境は極めて贅沢なポジションを築き上げている。