深夜の文化村通りを進むと、眩いネオンライトが夜空を鋭く射抜いている。メガドンキの愛称で親しまれるこのビルは、終電を逃した若者や深夜到着の旅行者、そして仕事を終えたクリエイターたちが吸い込まれていく巨大なブラックホールのようだ。
2026年の今、店内を彩る顔ぶれはさらに多国籍化している。欧米からのバックパッカーが抹茶味の限定スナックをカゴいっぱいに詰め込む横で、地元のストリート系カルチャーに身を包んだ若者が最新のコスメラインを真剣に吟味する。階層ごとにまったく異なる表情を見せる店内は、渋谷という街の動的な生態系そのものを凝縮したかのようだ。