何をもって「漢字」とするかで、世界一の座は激しく入れ替わる。辞書に載っていること、実際に使われた記録があること、あるいは単に誰かが思いついた落書きなのか。その境界線は極めて曖昧だ。
中国の伝統的な辞書『康熙字典』に載っている中で最も画数が多いのは、64画の「てつ」(龍を4つ並べた文字)や「せい」(興を4つ並べた文字)とされる。これらは古代の文献に登場するため、正真正銘の漢字だ。しかし、民間の伝承や特定の業界だけで使われた「合字(複数の文字を合体させたもの)」を含めると、画数は一気に跳ね上がる。128画、さらには172画という、もはや迷路のような文字もネット上には転がっている。