牧ノ戸峠は久住山、星生山、沓掛山、中岳といったくじゅう連山の名峰への最短アプローチルートです。しかし、登山口である峠の標高自体が高いため、久住山登山口の気象情報を侮ると重大な遭難事故につながりかねません。
牧ノ戸峠登山口から沓掛山周辺にかけては風の通り道となっており、強風時には体感温度が氷点下10℃以下まで一気に低下します。また、牧ノ戸峠の霧(ガス)による視界不良は道迷いの主因です。ライブカメラで周囲の山並みが完全に隠れている場合は、尾根道でも視界が数メートル先まで遮られる「ホワイトアウト」に近い状況を想定しなければなりません。登山計画書(コンパス等)の提出はもちろん、GPSアプリの事前マップダウンロード、悪天候時に沓掛山展望台付近で引き返す勇気ある撤退基準を設定しておくことが不可欠です。