メアリーの降板劇は、SNSや掲示板、Q&Aサイトなどでも長期間にわたって激しい議論を巻き起こしました。英国本国と日本の視聴者コミュニティで観測されたリアルな声を検証すると、受け止め方には興味深い温度差が存在していました。
英国現地のX(旧Twitter)や各種メディアのコメント欄では、降板発表当時、「国宝(National Treasure)を失った」「金のために国民的遺産を売り渡したチャンネル4をボイコットする」といった感情的な怒りが噴出しました。英国民にとってBBCは単なるテレビ局ではなく、国家のアイデンティティそのものであり、そこに寄り添い続けたメアリーへの賛辞と、民放に移った番組への失望が如実に現れた形です。
一方で、日本の知恵袋やドラマ・海外エンタメ好きのコミュニティでは、より純粋な番組愛とキャラクターロスとしての反応が目立ちました。
「NHKやNetflixで見ていたけれど、メアリーの『焼き加減が完璧ね』という上品な褒め言葉と優しい眼差しが大好きだった。代わってしまって本当に寂しい」
「ポールとの厳しいお父さんと優しいお母さんのようなバランスが奇跡的だった。後任のプルーも素敵だけれど、初期シーズンのあの空気感は唯一無二」
日本市場の視聴者は放映権ビジネスの泥沼劇よりも、テントの中に流れていた「失敗しても互いを称え合う温かな人間模様」の喪失を惜しんでいたことが窺えます。しかし、シーズンが進むにつれて「プルーの洗練されたコメントも勉強になる」「新しい司会陣との掛け合いも面白い」と、移籍後の新体制も受け入れられていきました。