報道関係者が行う現場取材や市場調査の現場からは、美容医療に踏み切る人々の複雑な心情が浮かび上がってきます。大手調査機関が実施したZ世代の美容整形意識調査では、実に70%以上が「美容整形に肯定的な印象を持っている」と回答し、半数近くが「機会や金銭的余裕があれば受けてみたい」と答えています。
ある20代女性の会社員は、手記のなかで次のように心情を語っています。
「毎朝40分かけてアイプチやアイテープで二重を作り、外出先で剥がれていないかビクビクしながら鏡をチェックする生活が10年続きました。埋没法を受けたのは、他人にモテたいからではなく、毎朝の絶望感と化粧直しのストレスから自分を解放したかったからです。施術後はメイク時間が10分に短縮され、精神的な自由を手に入れました」
一方で、SNSのコミュニティや知恵袋などの相談窓口には、施術後の精神的な揺らぎを告白する声も絶えません。「理想のラインにならなかった」「もっと小鼻を小さくしたい、輪郭を削りたいと欲が止まらなくなった」という声に代表されるように、外見のパーツを1箇所整えたことで、かえって別の部位のアラが気になり始める「整形迷子」に陥るケースも多発しています。
また、アジア圏における選択肢の広がりとして、韓国整形と日本人の比較も日常的なトピックとなっています。渡韓整形は「高い技術力と割安な手術費用、大規模な輪郭形成や鼻手術の症例数の多さ」で熱狂的な支持を集める一方、言葉の壁によるニュアンスの不一致や、帰国後の重大な術後感染・合併症発生時に国内の受け入れ病院が見つかりにくいという致命的な課題を抱えています。国内のクリニックがアフターケアの手厚さや微細なデザイン調整を強みとするなかで、リスク管理の観点から国内回帰を選ぶ利用者も少なくありません。