Q1:カフアシストを導入すれば、毎日の気道吸引器は完全に不要になりますか?
A1:完全に不要になるケースは稀です。カフアシストの役割は「肺の奥深くにある痰を、気管の上部や口腔内まで引き上げること」です。引き上げられた痰を患者が自力で口から吐き出せない場合、最後の仕上げとして口元や喉元に溜まった痰を吸引器やガーゼで回収する必要があります。ただし、深部までカテーテルを無理に突っ込む必要がなくなるため、吸引に伴う苦痛や回数は劇的に減少します。
Q2:カフアシストは個人で通信販売などを通じて購入できますか?
A2:個人で勝手に購入することはできません。カフアシストは高度管理医療機器(特定保守管理医療機器)に指定されており、医師の処方箋および管理指示が法律上義務付けられています。導入にあたっては、呼吸器内科や神経内科の専門医による検査を受け、医療機関を通じて正式に保険適用による貸与(レンタル)を受けるのが正規の手続きです。
Q3:気管切開をして人工呼吸器をつけている状態でも使えますか?
A3:問題なく使用可能です。専用の接続アダプターを用いることで、気管切開カニューレに直接カフアシストの回路を連結して排痰を行えます。カフ(気管切開チューブの風船部分)の圧管理を行いながら適切に陰陽圧をかけることで、気管切開患者の最大の死因の一つであるカニューレ先端の痰閉塞を確実に防止できます。
Q4:フィリップスのカフアシスト最新型(E70など)は従来機と何が違いますか?
A4:最新機種では、患者のわずかな吸気努力を感知して自動で加圧を開始する「Cough-Trak(カフトラック)」と呼ばれる同調アルゴリズムが大幅に進化しています。機械と呼吸のリズムが合わずに苦しむリスクが低減されたほか、軽量・小型化が進み、バッテリー駆動時間も延長されたため、車椅子での外出時や災害時の停電下でも安全に運用できる信頼性が向上しています。