3人の結束力を象徴する最大の取り組みといえば、三兄弟が自ら企画・主演を務める自主公演「神谷町小歌舞伎」の立ち上げと成功です。大役への挑戦を通じて自身の殻を破り、同世代の若い観客を熱狂させる舞台空間を作り上げたことは、彼らの役者人生において決定的な転機となりました。
先輩役者の胸を借りる受け身の立場から、自ら興行を背負い、お客様を呼ぶ自立した表現者へと飛躍した3人。現代劇への客演やテレビドラマの出演などを通じて知名度を広げつつ、本丸である歌舞伎座の舞台では古典の難役に全力で立ち向かっています。
成駒屋の伝統である「音羽屋」や「成田屋」とはまた異なる、華やかで情の深い芝居の神髄を、三兄弟が力を合わせてアップデートしていく道筋は、歌舞伎界全体の未来を明るく照らす大きな光となっています。