1988年8月、埼玉県入間市で当時4歳の女児が行方不明になったことを皮切りに、翌1989年6月にかけて4人の幼女が相次いで誘拐・殺害されるという前代未聞の連続犯行が発生しました。標的となったのは、いずれも4歳から7歳までの無垢な子供たちでした。
捜査本部と社会に激震を走らせたのが、犯人による異常な劇場型犯罪の手口です。1989年2月、被害者宅に死体の一部が入った段ボール箱が送りつけられ、続いて新聞社や遺族宛てに「今田勇子(いまだゆうこ)」の名義で犯行声明文や告白文が届きました。犯行の手順や心理状態を冷酷に綴ったこの手紙は、メディアを通じて大々的に報じられ、日本全土に底知れぬパニックを巻き起こしました。
事態が急転したのは1989年7月23日。東京都八王子市内で別の幼女を狙ってわいせつな写真を撮影しようとしたところ、父親に取り押さえられ現行犯逮捕されます。自宅の家宅捜索によって、壁一面を埋め尽くす約6,000本ものビデオテープや大量の漫画本が発見され、ほどなくして連続幼女誘拐殺人の自白へと至りました。