香取慎吾の画家としてのキャリアにおいて、決定的なターニングポイントとなったのが2018年9月に開催されたフランス・パリでの初個展『NAKAMA des ARTS』です。会場となったのは、世界最高峰の美の殿堂として知られるルーヴル美術館の地下商業スペース「カルーゼル・デュ・ルーヴル」。日仏友好160周年を記念する国家的な文化事業「ジャポニスム2018」の公式企画として抜擢されたこの個展は、国内外に大きな衝撃を与えました。
展示されたのは、縦横数メートルに及ぶ巨大なキャンバス画や、東京タワーをモチーフにした立体アートなど、生命力に満ちた100点以上の作品群です。現地のアート関係者やメディアからは「ジャン=ミシェル・バスキアを彷彿とさせる衝動的な筆致と、日本的なポップカルチャーの感性が高度に融合している」と絶賛され、オープン直後から長蛇の列を作りました。
「新しい地図」として新たなスタートを切った直後、言葉の壁を越えて世界へ放たれた彼の作品群は、単なるアイドルの知名度に頼らない、純粋な作家性としての力を見せつける契機となったのです。