四代目 中村梅之助が歩んだ85年の旅路を振り返ると、そこには常に「民衆の喜怒哀楽に寄り添い続ける役者」としての誇りがありました。門閥の庇護に頼ることなく、大衆の劇団・前進座の看板を命がけで背負い、テレビという新時代の大海原に打って出て掴み取った『遠山の金さん』や『伝七捕物帳』の快挙。それは、彼自身が泥水をすすりながら培った人間愛の結晶であったといえます。
配信サービスやアーカイブ再放送を通じて、昭和の傑作時代劇を再発見する若い層が増えている現在。中村梅之助が見せた小気味の良い啖呵と温かな眼差しは、画面越しに今なお私たちの心を惹きつけてやみません。その役者魂は、息子・中村梅雀をはじめとする次世代の表現者たちの中で瑞々しく生き続け、日本人の心に灯る人情の火を灯し続けています。 (出典: 中村 梅之助(Yahoo!ニュース))
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