2026年現在の分子栄養学で最も注目されているのが、油に溶け込んでいる脂肪酸以外の微量栄養素の違いだ。これこそが、使用目的に応じた選択の最大の鍵となる。
亜麻仁油には「SDG(セコイソアラリシレジノール・ジグルコシド)」と呼ばれる植物性リグナンが豊富に含まれる。リグナンは腸内細菌によって代謝されると、女性ホルモン(エストロゲン)に似た穏やかな働きを示すエンテロリグナンへと変化する。ホルモンバランスの乱れに悩む世代や、美肌・エイジングケアを最優先したい層にとって、亜麻仁油は心強い味方となる。
対して、えごま油の強みは「ロズマリン酸」をはじめとするシソ科由来のポリフェノール類だ。強い抗酸化・抗アレルギー作用を持つことで知られ、花粉症などのアレルギー症状の軽減や、体内の慢性炎症に対するケアを重視する人から高い評価を得ている。日常の不調を整えたいなら、えごま油に軍配が上がるケースが多い。