毒気のある悪役成敗と並び、番組の看板コーナーとして絶大な人気を博したのが「胸キュンスカッと」だ。学校生活や青春時代の淡いすれ違いを描き、最後に胸が締め付けられるような告白や救済が訪れるこのミニドラマは、後のスター俳優を数多く輩出する登竜門としての役割も担っていた。
現在トップランナーとして活躍する若手実力派たちが、無名時代やブレイク直前に見せた瑞々しい演技。夕暮れの教室、雨上がりのバス停、放課後の図書室といった情景描写に、back numberやsumikaなどのエモーショナルな楽曲が重なる瞬間、再現ドラマの領域を超えた映画的な詩情が画面を満たした。短時間で視聴者の感情を極限まで揺さぶる演出技法は、極めて洗練されていた。