自生種から交配種まで、日本で流通するホトトギスにはいくつかの代表的なグループが存在します。それぞれの個性と見分け方を整理しました。
1. 在来種(日本自生のホトトギス)
茎の節々にある葉の付け根(葉腋)から花柄を伸ばし、上向きに1〜3輪の花を咲かせます。楚々とした風情があり、山野草としての趣が際立ちます。
2. タイワンホトトギス(Tricyrtis formosana)との見分け方
園芸店で最も目にする機会が多い強健種です。在来種との決定的な見分け方は「茎の分岐と花の付き方」にあります。タイワンホトトギスは茎の先端が細かく枝分かれし、スプレー状に多数の花を咲かせます。花期が長く、暑さや直射日光にも比較的強いタフさを備えています。
3. ジョウロウホトトギス(上臈杜鵑草)の特徴
高知県の山間部などに自生する銘種で、平開する一般的なホトトギスとは異なり、鮮やかな黄色の鐘形の花が下向きに垂れ下がるのが最大の特徴です。「上臈(じょうろう)」とは宮中の高貴な貴婦人を意味し、その名の通り気品あふれる姿は園芸ファンの憧れの的となっています。