日本バレーボール協会はなぜV字回復できた?川合俊一が断行した改革の真相

日本バレーボール協会はなぜV字回復できた?川合俊一が断行した改革の真相

日本バレーボール協会はなぜV字回復できた?川合俊一が断行した改革の真相について見逃せない 事実を厳選して解説いたします。

川合体制が成し遂げた最大の功績は、旧態依然としたスポーツ組織の悪弊を打ち破る「組織ガバナンスの近代化」と「プロフェッショナルな財務戦略」です。具体的には、以下の3つの大胆な改革が断行されました。

第1に、自ら先頭に立つトップセールスによる赤字解消です。過去のJVAは、広告代理店任せの受動的な協賛集めに終始しており、スポンサーフィーの頭打ちと運営コスト増に悩まされていました。川合会長は就任直後から自ら企業の経営トップのもとへ足を運び、代表チームのブランディング価値を直接プレゼンテーション。男子代表の躍進とも連動させながら、ナショナルチームパートナーの大型契約を次々と成立させました。さらに、チケット販売におけるダイナミックプライシングの導入や公式グッズのEC展開見直しを指揮し、数億円規模の赤字見込みから一転、巨額の黒字化を果たすという離れ業を演じたのです。

第2に、組織図と役員構造の抜本的刷新です。松平康隆氏をはじめとする往年の功労者が築き上げた縦社会の構造は、時代を経て派閥争いや事なかれ主義の温床となっていました。歴代会長の時代に固定化していた理事会構造にメスを入れ、女性理事比率を40%以上に引き上げるとともに、民間企業出身のビジネスエリートや法曹関係者を外部理事として大量に招聘。競技実績だけでポストが決まる「お友達人事」を完全に撤廃しました。

第3に、現場のハイパフォーマンス部門と事業推進部門の完全分離です。従来は強化本部の意向が営業や広報に過度に干渉したり、逆に事業側の都合で選手のコンディションが蔑ろにされたりする混乱がありました。これを明確に分け、強化本部は世界基準の勝敗と育成のみにコミットし、事業本部は収益最大化に責任を持つという、現代的な企業経営組織へのリエンジニアリングを成し遂げたのです。

松本 悠斗
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松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。