1990年代末、日本のメンズファッション誌は大きな転換期を迎えていた。中性的なモデルがもてはやされる中、身長185センチの恵まれた体躯と、日焼けした小麦色の肌を持つ坂口憲二の登場は、業界に大きな衝撃を与えた。
ハワイでの留学経験を持つ彼は、サーフィンを愛するナチュラルなライフスタイルを地で行く存在だった。飾らない笑顔と、時に見せる鋭い眼光。その二面性が同世代の男性から圧倒的な支持を集め、瞬く間にトップモデルへと登りつめた。彼が身につけたカジュアルなストリートファッションは、当時の若者たちのバイブルとなったのである。