番組草創期、まだ「歌のおねえさん」という概念すら定着していなかった時代にマイクを握ったのが真理ヨシコだ。東京藝術大学在学中に初代おねえさんに抜擢された彼女は、日本の伝統的な童謡に新たな命を吹き込み、TV画面を通じて全国の茶の間に歌声を届けた。
当時の放送は生放送が中心であり、やり直しのきかない緊張感の中で子どもたちと向き合う姿勢が求められた。真理が打ち立てた「子どもの目線に立ち、心を込めて歌う」という姿勢は、その後の幼児教育における音楽アプローチの基礎となり、NHK Eテレの番組作りの骨子として今も大切に引き継がれている。