「行」を消した後にどの敬称を書き足すかは、相手が「個人」か「組織・部署」かによって厳密に決まります。この使い分けを誤ると、敬意を表すつもりが不自然な表現になってしまいます。
個人宛ての場合は「様」、会社・部署・団体宛ての場合は「御中」を用います。よくある間違いとして「〇〇株式会社 御中 山田太郎 様」のように両方を重ねてしまうケースがありますが、これは重言(二重敬称)となり不適切です。個人名が特定されている場合は「様」のみを使用します。
書き直す位置は、縦書きであれば二重線で消した「行」の左側または真下に、元の文字よりやや大きめの文字で「様」や「御中」を記入します。横書きの場合は「行」の右側に書き添えるのが一般的です。文字の配置バランスを整えることで、誠実で整った印象を与えられます。