リゾート全体の意匠を手掛けたのは、日本を代表するインテリアデザイナーの橋本夕紀夫氏だ。彼の視点は卓越している。木材の温もりと琉球石灰岩の重厚感を絶妙なバランスで混成させ、建物と自然の境界線を滑らかに消し去った。
オープンエアのロビーに足を踏み入れると、視線はそのままオープンシーへと抜けていく。風が抜ける。光が舞う。客室のテラスからは、波の音が心地よいリズムで響き渡る。仕掛けられたデザインの息遣いに、心地よくハマってしまう感覚。それこそが、瀬良垣島という限られた土地を無限の開放感へと変容させたデザインの魔術だ。