移住を現実のものにするには、初期費用とランニングコストの精緻なシミュレーションが欠かせません。単身で東南アジアに移住する場合、渡航前の航空券・ビザ申請費用・賃貸初期費用・海外保険などを含めた初期費用として最低100万〜150万円、欧米圏であれば200万〜300万円を用意しておくのが安全圏です。
あわせて知っておくべきが、税金面の構造です。日本の住民票を抜いて「非居住者」となることで、日本の住民税や国民健康保険料の支払い義務は原則としてなくなります。これらは手取り収入を増やすうえで大きなメリットになり得ます。
しかし、移住先の税制には十分な注意が必要です。滞在国で183日以上過ごすと「居住者」とみなされ、全世界所得に対して現地で課税される場合があります。日本との間で「二重課税防止条約」が締結されているか、現地のノマドビザに非課税特権が付帯しているかなどを事前に確認しておかないと、二重に税金を徴収されたり予期せぬ追徴課税を受けたりするリスクがあります。