温泉街から足を延ばすなら、レトロな一畑電車に揺られて歴史散策に出かけるのがおすすめだ。レトロで温かみのある車両は湖畔に沿って走り、車窓からは穏やかな湖面がどこまでも広がる。最寄り駅から少し歩けば、重厚な天守が凛とそびえる国宝松江城へと辿り着く。
城下町の面影を残す塩見縄手エリアは、明治の文豪・小泉八雲が深く愛した場所でもある。彼が暮らした旧居や記念館の周辺を歩けば、怪談のモチーフとなった静けさと幽玄な雰囲気が今なお漂っている。城の水堀を巡る堀川めぐりの遊覧船に乗り込み、低い橋の下をくぐり抜けながら城下の風情を味わうのも乙な体験だ。