事態が大きく動いたのは今月初旬のことだ。大手SNS上で「九州の飲食店で刺身を食べたが、醤油が甘すぎて魚の味が分からない」という投稿がなされ、一瞬にして拡散された。この投稿をきっかけに、地域ごとの食文化の違いを越えた激しい議論が巻き起こり、いわゆる「炎上」状態へと発展した。
批判的な意見に対して、地元の食文化を誇りに思う九州出身者や愛好家からは即座に反論が相次いだ。「脂の乗った旬のカンパチやヒラスには、この甘みと粘度が不可欠だ」「食文化に対する敬意が足りない」といった反発が寄せられ、議論は単なる調味料の好みの域を超え、地域文化のアイデンティティを巡る論争へと拡大した。ネット上での炎上は数日間にわたって収束を見せず、主要なニュースポータルサイトのトレンド枠にも踊り出た。