物語が進むにつれ、単なる技術であった回転は幾何学的かつ数学的な神秘領域へと足を踏み入れる。そのキーパーツとなるのが、幾何学における美の極致「黄金長方形」だ。自然界のあらゆる造形、ひいてはツノガエルやヒマワリの種、暴れ馬の走行フォームの中に潜むフィボナッチ螺旋。この無限に続く自己相似の比率を意識して回転を放つことで、エネルギーの減衰という物理法則そのものを超越する突破口が開かれる。
半身不随の絶望から立ち上がろうとするジョニィ・ジョースターは、ジャイロの教えを受けながら自身のスタンド能力「タスク」を覚醒させていく。爪を回転させて弾丸のように放つ爪弾から始まり、黄金長方形の螺旋を描くことで次元の壁すら切り裂く「タスク ACT4」へと至る進化の軌跡。馬の力を借りた「完全なる黄金の回転」が生まれた瞬間、概念的な能力は既存のあらゆる防御や時空の制約を無効化する絶対的な力へと変貌を遂げた。