興味深いのは、日本の愛好家コミュニティが世界でも類を見ないほど洗練された独自のスタイルを形成している点だ。限られた住空間の中で、いかに美しく、かつ健康的に爬虫類を飼育するか──この課題に対する日本人の探求心は凄まじい。
インテリアに溶け込む特注のガラスケージ、植物と流木を組み合わせて作る美しいパルダリウム、精密な温湿度管理システムの自作。秋葉原や浅草で開催される定期イベントには、自慢のレイアウト写真や飼育ノウハウを交換し合う数千人のファンが集う。「趣味」を超えて、一種の「住空間アート」へと昇華された日本の爬虫類カルチャーは、今や欧米のコレクターからも注目の的となっている。