新喜劇入団後、アキの才能を一気に開花させたのが、当時の座長・辻本茂雄との出会いでした。辻本が演じる名物キャラクター「茂造じいさん」の舞台において、アキは黄色いスーツに身を包んだ借金取りやヤクザの手下役として抜擢されます。
舞台上で辻本から理不尽な無茶ぶりや強烈なツッコミを浴びせられた際、アキが柔和な笑顔と甲高い声で放った返しが、伝説のフレーズ「いぃよぉ〜」でした。張り詰めた空気を一瞬で和ませるこの絶妙な脱力系ギャグは、瞬く間に劇場の定番となり、観客が一体となって待ち望むキラーフレーズへと成長しました。
アキが生み出した代表的なギャグや名シーンは、どれも高い技術と計算された間合いに裏打ちされています。
【アキの主な代表ギャグ・見どころ】
・「いぃよぉ〜」:どんな無茶ぶりや攻撃も優しく受け止める万能フレーズ。語尾の伸びと手のポーズが特徴。
・「すみません」からの急展開:ペコペコと謝罪しながら突如として超絶アクロバットやカンフーアクションを炸裂させるギャップ芸。
・「なにぃ?」:辻本のボケに対して首をかしげながら可愛らしく聞き返す定番の掛け合い。
・スパッツ男:全身タイツやスパッツ姿で登場し、無駄にキレのあるバレエのような動きやステップで舞台を縦横無尽に駆け巡る強烈キャラクター。
辻本茂雄の力強いリードと、アキの変幻自在なリアクションが生み出す化学反応は、新喜劇の歴史に刻まれる黄金コンビとして劇場を連日満席に導きました。