森下唯氏のピアニストとしての真骨頂は、19世紀フランスの作曲家シャルル=ヴァランタン・アルカン(Charles-Valentin Alkan)の作品演奏にあります。アルカンの楽曲は、ショパンやリストと同時代でありながら、極端な跳躍、複雑怪奇なポリフォニー、常軌を逸したスタミナを要求される「ピアノ史上最も演奏が困難なレパートリー」として知られています。
森下氏はこのアルカン作品の全曲録音プロジェクトをライフワークとして推進しており、ALM Records(コジマ録音)よりリリースされている『アルカン ピアノ・コレクション』シリーズは国内外の批評家から絶賛を浴びています。大手音楽雑誌『レコード芸術』での特選盤選出をはじめ、英『BBC Music Magazine』などの国際メディアからも「驚異的な構築力と澄んだ音色でアルカンの狂気を芸術に昇華させた」と極めて高い評価を獲得しました。