本並健治氏のフットボール人生において、決して風化させてはならない出来事が1993年7月7日に発生した「左腎臓破裂」の事故です。サンフレッチェ広島戦の試合中、ゴール前の激しい攻防において相手選手と激突。激痛に耐えながら試合終了までゴールを守り抜いたものの、試合直後に控室で倒れ込み、緊急搬送されました。
搬送先の病院での診断は、外部からの強烈な衝撃による左腎臓の破裂および大出血。体内の血液の半分近くを失い、一時は生命維持すら危ぶまれる危機的状況に陥りました。医師からは「フットボールへの復帰は不可能」と宣告されたものの、過酷を極めるリハビリと不屈の闘志によって、わずか半年後の翌シーズン開幕戦で見事にピッチへ復帰を果たしました。この奇跡の生還劇は、今なおJリーグ史に刻まれる魂の復活劇として語り継がれています。