伝統的な印刷物としての魅力が再評価される一方で、デジタル技術を活用した新たな読書体験の模索も続いている。最新のAR(拡張現実)機能を搭載した書籍では、スマートフォンのカメラを紙面のイラストにかざすことで、絵がしなやかに動き出したり、背景の環境音が流れ出したりする。
「紙の質感」という静的な美しさと、「デジタル」が持つ動的な拡張性。この2つは相反するものではなく、互いを高め合う要素として共存し始めた。絵本やファンタジー小説、ビジュアルガイドブックなど、あらゆるジャンルで新しい表現の可能性が開花している。