「膠原病」とは特定の1つの病気ではなく、「免疫の異常によって全身の血管や結合組織に慢性的な炎症が生じる病気のグループ」を指します。本来、ウイルスや細菌などの外敵を排除するはずの免疫システムが暴走し、自分自身の正常な細胞や組織を敵とみなして攻撃してしまう現象を「自己免疫反応」と呼びます。
自己免疫が関与する疾患全体を「自己免疫疾患」と呼びますが、その中でも特に関節、筋肉、皮膚、血管などの全身性結合組織を標的とするものが膠原病に分類されます。つまり、自己免疫疾患という大きな枠組みの中に膠原病が含まれる関係性にあります。
発症メカニズムとしては、何らかの遺伝的背景(発症しやすい体質)に、紫外線、ウイルス感染、過度な肉体的・精神的ストレス、女性ホルモンの変動といった環境要因が重なることで免疫バランスが崩れ、自己抗体が産生されて組織障害が引き起こされると考えられています。