スマートフォンの普及により、コンパスアプリを使って手軽に恵方を探す人が増えました。しかし、ここに「磁北(じほく)」と「真北(しんぽく)」のズレという専門的な罠が潜んでいます。
コンパスが指し示す北(磁北)は、地球内部の地磁気によって引き寄せられる北(カナダ北部付近)です。一方、地図上で北極点を基準とする北は「真北」と呼ばれます。日本国内において、この2つの方角は完全に一致しておらず、磁北は真北に対して西側へ約7度から10度ほど傾いて(偏角して)います。
風水や伝統的な陰陽五行説に基づく「恵方(丙の方角)」は、天体の運行や真北を基準とした方位角で定義されています。そのため、スマホの標準コンパスを初期設定のままかざすと、地域によっては10度近いズレが生じ、本来の歳徳神がいる方向から外れてしまう可能性があるのです。
開運行事としての厳密さを追求したい場合は、後述するスマートフォンの設定変更や地図連動型の確認を取り入れるのが確実です。