健康面だけでなく、美容や睡眠の観点からも42度入浴には見逃せない弊害が存在します。それが「角質細胞間脂質の流出」と「深部体温リズムの破綻」です。
皮膚の最外層にある角質層では、セラミドをはじめとする脂質成分が水分を抱え込んでバリア機能を維持しています。しかし、セラミドは42度以上の高温にさらされると急激に溶け出す性質を持っています。42度のお風呂に長く浸かる習慣は、肌の天然保湿成分を自ら洗い流しているようなものであり、深刻な肌乾燥やバリア機能低下によるかゆみ・湿疹(皮脂欠乏性湿疹)の主因となります。
また、良質な睡眠を得るためには、一度上がった深部体温が就寝時に向けてスムーズに下がっていくプロセスが欠かせません。42度のお風呂に入ると体表面ばかりが極端に熱くなり、交感神経の興奮も重なって深部体温が適正にコントロールできなくなります。その結果、ベッドに入っても脳が覚醒して寝付けない、あるいは中途覚醒が増えて睡眠の質が著しく低下します。