昭和から平成のテレビ史を振り返ると、NHKがみせた肉体表現への情熱には驚かされる。ヌード写真のパイオニアとして知られる篠山紀信のカメラが捉えた被写体や、吉永小百合が魅せた清純と官能の狭間の美学は、単なる好奇の目を超えた芸術的挑戦としてお茶の間に届けられた。
当然、視聴者からの反響は凄まじかった。称賛の声が届く一方で、お茶の間への刺激が強すぎるという批判の電話が鳴り響く。しかし、当時のクリエイターたちは果敢だった。人間の肉体そのものが持つ圧倒的なリアリティを画面に刻み込むことこそが、真の人間ドラマを生み出すと信じて疑わなかったからだ。