官民一体で推進される「紀南インバウンド誘致プロジェクト」の影響は、航空ファンやアナリストのデータにもはっきりと現れている。世界中の航空機トラッキングアプリ Flightradar24 を観察すると、これまで見られなかったプライベートジェットや海外からの臨時チャーター機が、紀伊半島上空を描いて降下していく頻度が急増しているのだ。
世界遺産・熊野古道や高野山を目指す欧米系富裕層トラベラーにとって、滑走路からダイレクトにヘリポートや高級リゾートへ接続する南紀白浜空港は格好のゲートウェイとなっている。空路の変容は、まさにこの地域の客層そのものを塗り替えつつある。