宝塚の看板である男役を務め上げた経験は、退団後の女優人生において唯一無二の強力な武器となる。かつて退団後に圧倒的な存在感でトップ女優へ駆け上がり、人気刑事ドラマなどで主演を張り続けている天海祐希のように、性別の枠組みを超えた人間味あふれる役柄を演じ切るスタイルは、現代の映像作品で強く求められている。
男役特有の低い声のトーンや凛とした立ち姿、ダイナミックな視線の動き。それらは単なる性別の演じ分けにとどまらず、人間が持つ強さや情熱、時には孤独を立体的に描き出すための貴重な表現技法だ。従来のヒロイン像に留まらない力強い女性像を提示できる稀有な存在として、映像業界からのオファーが引きも切らない。