現場の熱気は数字にも表れている。コミックマーケット準備会の設営する広大なフロアでは、造形サークルやアパレルブランドが競い合うように先鋭的なギアを発表し、開場とともに長蛇の列が形成される。メガパブリッシャーである株式会社KADOKAWAが仕掛けるメディアミックス展開とも共鳴しながら、ファンの熱量は年々スケールアップを続けている。
特筆すべきは、イベント会場の熱狂がそのまま日常着へと越境を始めている点だ。サイバーパンク調のテックウェアやダークトーンの原宿系コーディネートに、洗練されたアニマルパーツをアクセントとして組み込むサブカルチャーファッションが台頭。コスプレと日常着の境界線は、いま急速に曖昧になりつつある。