「チョベリグ」という言葉が最も熱狂的に使われたのは、1996年前後である。この時期、日本のテレビカルチャーは熱気の絶頂期を迎えていた。爆発的な広がりの大きな火付け役となったのが、フジテレビ系列で放送されたバラエティ番組や大ヒットドラマだった。
特に1996年春に放送され、「月曜日の夜は街から女性が消える」とまで言われた伝説のドラマ『ロングバケーション』の存在は見逃せない。主演の木村拓哉が演じる主人公たちの軽妙なセリフ回しや、劇中に漂う洗練された都会的空気が、若者たちの言葉遣いにも多大な影響を与えた。お茶の間のテレビ番組を通じてタレントたちの口から拡散された言葉は、女子高生たちのリアルな会話へと急速に波及していったのだ。