彼の名を一躍全国区にしたのは、役柄に応じた凄絶な体重コントロールだ。ある作品ではガリガリに痩せ細り、次の作品では数十キロ増量して巨漢を演じきる。この常軌を逸したコンディショニングは、海外のハリウッドスターを見ているかのような錯覚すら抱かせる。
だが、本人はこれを単なるパフォーマンスとは捉えていない。骨格や肉体のつき方そのものが、その人物が歩んできた人生を雄弁に物語るからだ。食事制限や激しいトレーニングはもちろんのこと、解剖学的なアプローチや栄養学の徹底した独学によって、安全かつ短期間で身体を激変させる秘術を確立している。そのストイックさは、まさに執念という言葉以外に見当たらない。